小野不由美さんの「残穢(ざんえ)」じわじわ来る怖さ

小野不由美さんの「残穢(ざんえ)」を読みました。

小野不由美さんはホラー作家として有名ですが、これは読み終えた後にじわじわ恐怖が襲って来ました。

小説家の「私」宛に読者からの怖い体験談が寄せられて、それを一緒に調査していくというドキュメンタリーのような作品です。

「私」というのは小野さん本人?これノンフィクション?と思ってしまいましたが、フィクションなのでしょう。

ノンフィクションだったら怖すぎます。

急に驚かす、という描写はありません。

でも、記憶に残って、読み終えたあと、時間がたってからでもじわじわ怖くなるんです。

いやー、本当に窓ガラスに女の人がうつりこんだいたらどうしよう、壁から赤ちゃんの手がたくさん出てきたらどうしよう、なんて、寝る前に本の内容を思い出してしまって眠れなくなりました。

人の死を穢れ(けがれ)と考えるなら、世界中どこもかしこも穢れていると考えることはできますが、そんなこと考えていたらどこにも住めません。

惨い殺され方をした事件現場だとして、その記憶がまだ残っているのならそれは穢れとして認識されるでしょうね。